ガンホーのパズル&ドラゴンズが史上空前のブームとなっている。1400万ダウンロードを突破してなお勢いが衰えている感じがしない。かつてここまで流行ったゲームは日本には無いのではないだろうか。ドラゴンクエストやファイナルファンタジーも一作だと数百万本の売上であり、1000万というダウンロードに達したパズドラは前人未踏の領域だ。最後まで無料で遊べる余地を残したことや、スマホブームに上手く乗ったこと、ゲームとしての完成度の高さなどが、ヒットの原因といわれているが、モンスターを集めて、育てて、パズルを解くという要素もヒットに貢献しているのではないだろうか。そもそも日本人は収集癖がある民族だ。昔から、ビックリマンや筋肉マン消しゴムなど集めるだけのものがヒットしていた。そして、育てるのも好きだ。たまごっちなどのヒットがそうだろう。ポケモンは集めて育てるゲームとして大ヒットした。さらにパズル。ぷよぷよなどのパズルゲームは男女問わず人気だ。これらの要素を取り入れて、それぞれの要素の質を高いレベルで実現したのがヒットの一因ではないだろうか。パズルの操作感なども細かい調整をしてストレスや違和感の無いようにしていると思う。
パズドラのヒットに対して、不調なのが日本のロールプレイングゲームだ。ドラクエやFFなどの超人気RPGもイマイチぱっとしない。オンラインゲーム化が上手くいっていないのだ。そもそもファイナルファンタジーなどは1人で自分が主人公になれることが、魅力なのにオンライン化して、現実社会のような世界を作ってしまってはダメなのではないだろうか。オンラインで成功したいというゲーム会社の思惑は理解できるが、それをやるなら、別のまったく新しいタイトルで勝負するほうが良いと思う。ドラクエやファイファンはあくまで1人でやるものだ。
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